【JAMA】Association of Wearable Activity Monitors With Assessment of Daily Ambulation and Length of Stay Among Patients Undergoing Major Surgery

【JAMA】Association of Wearable Activity Monitors With Assessment of Daily Ambulation and Length of Stay Among Patients Undergoing Major Surgery

[目的]入院を要する外科手術後にデジタル測定した1日の歩数分布を定義し、歩行に関する医師の指示と測定値の関係を評価し、デジタル測定した歩数と入院期間の関係を定量化する。

[方法]Cedars-Sinai Medical Centerにて、前向きコホート研究を行った。参加者は2016年7月11日〜2017年8月30日までの期間に手術(肺葉切除術、胃バイパス術、人工股関節置換、ロボット支援膀胱切除術、開腹結腸切除、腹式子宮摘出術、スリーブ状胃切除術、腹腔鏡下結腸切除術]を受け、術後において毎日の歩数を測定する活動モニターを使用した。

[結果]患者100例(女性53%)、平均年齢53歳(±18歳)、入院期間中央値4日(IR3〜6日)。各術式間において、術後の1日の歩数中央値は日数が経過するにつれて統計的に有意に増加した。歩行指示のうち95%が「介助を受けて歩行」であったが、この指示で1日の歩数範囲は0〜7698歩(0〜5.5km)だった。医師の指示は歩数の中央値と相関がみられたが、各評価分類でかなりのばらつきがあった。例えば「ベッドから椅子へ」のカテゴリーでは、1日の歩数は0〜1803歩(0〜1.3km)の範囲だった。術後1日目の歩数が0〜1000歩の範囲では、歩数が多いほど入院期間延長リスクがより低く、1000歩以上はオッズ比のさらなる低下が見られなかった。

[結論]本研究では、デジタル測定した術後1日目の歩数は最大1000歩まで入院期間延長リスクの低下と関連していた。ウェアラブル活動量計は現在の標準的な治療より1日の歩数評価の正確性を改善し、予後不良の可能性がある患者を特定する可能性がある。

 

原文

https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2723408

【Lancet】Smartphone-enabled video-observed versus directly observed treatment for tuberculosis: a multicentre, analyst-blinded, randomised, controlled superiority trial

【Lancet】Smartphone-enabled video-observed versus directly observed treatment for tuberculosis: a multicentre, analyst-blinded, randomised, controlled superiority trial

[目的]直接監視下療法(DOT)は1990年代前半から標準的な結核治療であるが、患者やサービス提供者にとって不便である。ビデオ観察療法(VOT)はDOTに代わるものとしてWHOが条件付きで推奨している。我々は観察治療のレベルがVOTにより改善されるかどうかテストした。

[方法]イギリスの22施設にて多施設共同無作為化比較優越性試験を行った。参加資格者は、地域固有の手引きに従ったDOT参加資格車で16歳以上の活動性もしくは非活動性肺結核とした。除外基準にはスマートフォンを充電できない患者を含んだ。参加者を無作為にVOT(スマートフォンアプリを使用した毎日の遠隔観察)もしくはDOT(自宅、コミュニティもしくは診療所での、週3〜5回の観察)に割り付けた。主要評価項目は観察開始から2ヶ月間の、80%以上の服薬確認完遂とした。

[結果]2014年9月1日〜2016年10月1日までの期間で、226例の患者をVOT群112例、DOT群114例に割り付けた。全体の131例(58%)にホームレス、受刑者、薬物使用、アルコール依存症精神疾患などの既往歴があった。ITT解析では、VOT群は観察開始から2ヶ月間の服薬確認を完遂したのが78例(70%)だったのに対し、DOT群では35例(31%)だった。限定的解析(割り付けられた治療群で少なくとも1週間の観察期間を完遂した患者のみ)では、VOT群が101例中78例(77%)だったのに対し、DOT群では56例中35例(63%)だった。主な有害事象は胃痛、悪心、嘔吐だった(VOT群16例(14%)、DOT群9例(8%))。

[結論]VOTはDOTより結核治療の確認に、より効果的なアプローチだった。

 

原文

https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(18)32993-3/fulltext

「読める」と「解釈」の違い

どの分野の論文でも、専門分野は細分化されており、専門家が読んで解釈したものと非専門家が読んで解釈したものとでは、全く同じ、というわけにはいかない。

この仕事柄、あまり詳しくない分野について、さらっとでも学ぶところから始めるのだが、「つまりは、こういう事」まで解釈出来るかというと、難しい。

臨床から退いた身としていくらか客観視出来るようになり、そして臨床現場で働いている医師薬剤師それぞれから聞こえてくる話は、異なっている。

同じものを見ていても、見え方、解釈が違うんだと感じる。

自分の視点、解釈の一方方向を相手に押し付ければ、亀裂が生じる。

「読んだ」けど「読めていない」可能性を、持ち続けていたいと思っている。

【BMJ】Three week versus six week immobilisation for stable Weber B type ankle fractures: randomised, multicentre, non-inferiority clinical trial

BMJ】Three week versus six week immobilisation for stable Weber B type ankle fractures: randomised, multicentre, non-inferiority clinical trial

[目的]安定型ウェーバー分類B型足関節単独骨折患者において、3週間のギプスか装具固定による治療が従来の6週間のギプス固定による治療と比較して非劣性であることを決定する。

[方法]アウトカム評価の盲検化による無作為化非劣性試験

2012年12月22日から2016年6月6日の期間、フィンランドの主要な外傷センター2箇所で、16歳以上の骨格成熟したウェーバー分類B型腓骨骨折患者247例を対象に行った。

参加者を従来の6週間のギプス固定84例、3週間のギプス固定83例、3週間の装具固定80例に、無作為に分類した。

主要評価項目は12ヶ月時点でのOMAS(0-100点;高得点なほど良好な結果と少ない症状)とした。主要評価項目の劣性マージンは−8.8点とした。

副次評価項目は足首の機能、痛み、QOL、足首の動き、レントゲンの結果とした。

追跡評価は6週、12週、52週時点で行った。

[結果]247例中212例が治療を完遂した。52週時点での平均OMASは6週間のギプス固定群で87.6点(SD18.3)、3週間のギプス固定群で91.7点(SD12.9)、3週間の装具固定群で89.8点(SD18.4)だった。

52週時点における3週間のギプス固定群と6週間のギプス固定群の群間差は3.6点(95%CI;-1.9~9.1,p=0.20)であり、3週間の装具固定群と6週間のギプス固定群との群間差は1.7点((-0.4~7.3,p=0.56)であった。両群間の比較において、信頼区間は−8.8点の劣性マージンを含まなかった。

統計的に有意であったのは、3週間の装具固定群と6週間のギプス固定軍において、足首の底屈の僅かな改善と深部静脈血栓の発生率だった。

[結論]ウェーバー分類B型骨折単独患者における3週間のギプスないし装具固定による治療は、従来の6週間のギプス固定による治療に対し非劣性だった。

 

原文 

Three week versus six week immobilisation for stable Weber B type ankle fractures: randomised, multicentre, non-inferiority clinical trial | The BMJ

 

 

※自分の論文リハビリ用練習なので、雑で間違ってる可能性が高いです。

あしからず。

専門外は苦手だなぁ。勉強しなきゃ。

今回これ読んで、「cast」がギプスなのも初めて知った。