「読める」と「解釈」の違い
どの分野の論文でも、専門分野は細分化されており、専門家が読んで解釈したものと非専門家が読んで解釈したものとでは、全く同じ、というわけにはいかない。
この仕事柄、あまり詳しくない分野について、さらっとでも学ぶところから始めるのだが、「つまりは、こういう事」まで解釈出来るかというと、難しい。
臨床から退いた身としていくらか客観視出来るようになり、そして臨床現場で働いている医師薬剤師それぞれから聞こえてくる話は、異なっている。
同じものを見ていても、見え方、解釈が違うんだと感じる。
自分の視点、解釈の一方方向を相手に押し付ければ、亀裂が生じる。
「読んだ」けど「読めていない」可能性を、持ち続けていたいと思っている。